人間って知らないうちに、人や物に執着してしまいます。
“執着は手放した方がよい“ とよく言われますが、
今日は執着について書いてみたいと思います。
執着のエネルギーは人の思い
執着という言葉の意味を調べると、
好きな人やお気に入りの物に、人は“思いのエネルギー“を寄せます。それ自体は普通のことです。
けれど、それが【執着】になってしまう、つまり、深く思い込んで忘れられなくなるところに問題があります。
物凄く好きな人や物に「執着しない」ことって難しいと思います。^^;
でも、それもエネルギーだと認識してみると、その執着のエネルギーの性質とは、
「重くて粘っこくてしつこい」 そんなものだと思います。。
そのことに気づくと、なんとなく違和感を感じていきます。
私が古着や中古品が苦手なのも、なんとなく人のエネルギー、時に執着のエネルギーが残っているからかもしれないと思いました。
例えば、こう想像してみてください。
執着することでその人や物に、あなたがスパイダーマンの糸を飛ばして繋がることになるとします。
執着の度合いが増すとその糸は太くなり、執着するものが増えれば増えるほどあなたはたくさんの糸とつながります。
すると、どうなるでしょう?
あなたは自分が飛ばして繋げた糸のせいで、どんどん身動きがとりにくくなります。自分で自分をがんじがらめにしていくのです。
執着がひどいと自分自身を苦しめることになります。
執着を手放す方法
すでに身動きがとれない、苦しい状態になっている場合は、その糸を断ち切るしかありません。
これは、とてもむずかしい作業に感じられます。
なぜなら、「どうしても忘れられないもの」を「断ち切る」のですから、【辛い】という感情が押し寄せてくるでしょう。
けれど、その必要があると心の底から思えた時、あなたは必ず糸を断ち切ることが出来ます。
断ち切るとは、最終的には「忘れてしまう」くらいになるということです。
そのためには、繋がった糸を1本残らず断ち切らなければいけません。
その作業の途中で、とても辛い思いをするかもしれません。
大きな悲しみの感情や喪失感がこみ上げてくるかもしれません。
でも、よく考えてみてください。
糸が繋がっている先が人だった場合、相手も糸のせいで苦しんでいるということです。
執着は、自分も相手も苦しめてしまうことになるのです。
そのことを知っていれば、きっと強い意志をもって悲しみや辛さを乗り越えられるはずです。
執着にならないために気をつけること
執着のエネルギーは、とても強くしつこいものです。
強い執着を手放すときには、精神的に、時には肉体的にも、相当なエネルギーを使います。
出来ることなら、執着をしないようにしたいものです。
誰かや何かに対しての、”好き”という気持ちが、
執着にならないようにするにはいったいどうすればよいのでしょう?
執着が強い人は、元々何らかの「不足感」があり、それを埋められるものを
「見つけた!」と思ったときに好感が、強い執着へと変化していくのではないかと思います。
その不足感に表層意識自身が気づいていない場合もあります。
「なぜ、こんなに強く惹かれるのだろう、こんなに好きなんだろう?」
そう思った時は、自分の中の不足感と関係がないかどうかを見てみた方がいいと思います。
不足感の原因になっているものを見つけて、解決することが出来れば
”好き”という気持ちは、執着に発展していかないと思っています。
変化するためにも執着を手放しましょう
そんな強いエネルギーの執着だからこそ、
手放すことが出来たら、現実は必ず変化していきます!
私自身もそうですが、人間として生きている以上、完璧に手放すことは難しいかもしれません。
でも、上にも書いたように執着は自分だけでなく、対象物にも影響を与えています。
なるべく、手放す、または執着にならないようにする、ということを意識してみませんか?
私も、自分で手放してみて初めて実感できる軽さや自由を知ると、
出来うる限り、不要な糸を外していきたいと思うようになりました。
お互いが自由で、良い影響を与え合える、そんな世界を実現するために
頑張ろうと思います!